新生児にふさわしい名前

新生児にふさわしい名前

ヨネヤマアカネ、イマイガジン、イガラシヤスユキ

歴史好きの人の中には、合戦場や古都などを旅するのを好む人も多いはずだ。そんな場所で想像を膨らませると、歴史が一気に身近に感じられるから不思議である。  しかし、「地形」そのものも長い歴史の中で大きく変わっている場合が多い。そのことを知ると、歴史の真実が見えてくる、という問題提起をする前著 『日本史の謎は「地形」で解ける』 が大ヒット。その続編として発刊されたのが本書 『日本史の謎は「地形」で解ける(文明・文化篇)』 である。  「前著にも書きましたが、私は建設省に入省してから約20年間、ダムや河川事業の現場で技術者として地形や気象と格闘してきました。実は、そのような現場で大切なのが、土地の故事来歴です。昔の河川の流れはどうだったか、街道はどこにあったかなどを知っていると、治水工事などを適切に行なうのに大いに役立つのです。  だから多くの土地のかつての地形のデータは頭に入っていましたが、それが歴史と明確に結びついたのは、大阪勤務の折のことでした。ある日、昼休みに大阪城で『石山本願寺推定地』という看板を見つけたのです。実はその時まで、大阪城の場所に石山本願寺があったことを知らなかったのですが、しかし、そうとわかると、なぜ織田信長本願寺を相手にあれほど苦戦をしたのかがわかりました。